FLUX ジャーナル

UGAM:FLUX レーザーで光学フィルムを革新

UGAM が FLUX Beambox Pro を活用し、レンズやヘルメット向け光学フィルムのカスタマイズ、生産品質、柔軟性を高めた事例をご紹介します。

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FLUX レーザーで光学フィルムを加工する UGAM
バイクで走る人にとって、予測しにくい天候でも前方をはっきり見渡せることは、安全上欠かせません。革新的なスタートアップ UGAM は、この誰もが直面する課題に画期的な光学フィルムで応えました。高度な技術と戦略的な生産体制により、市場で独自の存在感を築いています。FLUX Beambox Pro レーザーカッターを活用して生産を効率化し、コストを抑えながら顧客一人ひとりに合わせた製品を提供する取り組みをご紹介します。

材料科学から起業へ


UGAM の創業メンバーは、材料科学に深い専門性を持っています。中心となる創業者は日本で薄膜技術を磨き、台湾へ戻った後、その知識をオートバイ用ヘルメットのバイザーやレンズへ応用しました。


技術分野で実績を重ねる一方、台湾で一般的な OEM の道を進み続けることに物足りなさを感じるようになりました。「40 代を迎え、ただ給料を得るのではなく、自分たちの専門性を生かして意義あるものを作る時だと感じました」と創業者は語ります。この決断が、一人ひとりの成長と光学フィルム技術の革新を促しました。

UGAM の創業期は、資源が限られ、進む方向も定まらない厳しいものでした。スキー用品の展示会へ出展するなど、さまざまな可能性を模索しました。「ブースで名刺を渡しても、目に留まらないことがよくありました。それでも続けていれば、必要なつながりへたどり着けると信じていました」と創業者は振り返ります。その粘り強さが、事業の歩みを支える礎となりました。

▲ UGAM の創業メンバー

光学フィルムソリューションを支える技術と発想

UGAM の製品開発は、高度な技術を日常に欠かせない製品へ変える営みそのものです。創業チームは、本当の革新とは単なる技術的な突破ではなく、その技術を誰もが利用でき、暮らしの一部となる形へ届けることだと考えています。

防曇フィルムの革新

UGAM の防曇技術は、創業者が日本で取り組んだ専門的な材料研究から生まれました。防曇ソリューションへ注力したきっかけは、特に雨天時にヘルメットのレンズが曇るという利用者からの声が多かったことです。一見単純に思える問題ですが、効果的な解決には高度な材料科学が必要でした。
同社が開発した高性能防曇フィルムは、30 秒以内に曇りを拡散し、バイク利用者の安全性を大きく高めます。この技術はオートバイ用ヘルメットにとどまらず、スキーゴーグルなどにも活用され、さまざまな分野での幅広い応用性と効果を示しています。 

環境に合わせて変化する調光レンズ

UGAM の複合機能成形レンズも、市場へ新しい価値をもたらしています。成形時に調光剤をフィルムへ直接組み込むことで、光の状態に応じてレンズの濃度がすばやく変わり、ライダーにもドライバーにも適切な視界保護を提供します。この方法は耐久性を高め、色の変化を均一にするため、明るさが移り変わる環境でも安定した見え方が得られます。

過酷な環境に対応するプロ向けレンズ

アウトドア愛好家や厳しい環境で働くプロフェッショナルのために、UGAM は撥水レンズと低偏光技術を開発しました。屋外では紫外線を遮りながら、トンネルや地下では視界を明瞭に保ち、明るい場所と暗い場所の間でもすばやく目を順応させられます。競争の激しい市場で必要とされる製品を生み出そうとする姿勢は、複雑な技術を日常で役立つ解決策へ変える UGAM の意志を表しています。

課題:カスタマイズ、コスト管理、生産の柔軟性

UGAM の事業が成長するにつれ、カスタム彫刻の需要も増えました。しかし、外注ではコスト管理が難しくなり、生産の柔軟性も限られます。多くの委託先は大口注文を望むため、カスタマイズを重視する UGAM の方針と合わなかったのです。そこでチームは、生産の内製化を検討し始めました。「そのとき、自社のレーザーカッターを購入するべきではないかと考えました」と創業者は話します。設備を所有すれば、工程をより細かく管理し、カスタマイズの要望へ効率よく対応できます。UGAM は使いやすいレーザーカッターを探し、生産の一部を社内へ移す戦略的な転換を決断しました。これにより、柔軟性と対応力の両方が向上しました。
▲ Beambox でレンズへ UGAM のロゴを彫刻
精密な彫刻と柔軟な生産を両立する方法を探していた UGAM は、FLUX Beambox レーザーカッターを選びました。Beambox は、さまざまなブランドの透明レンズへロゴを正確に彫刻できるだけでなく、製品へ直接ロゴを入れたい大手ブランドの要望にも応えます。 Beambox の操作画面はプリンターのようにシンプルで直感的なため、UGAM が新しい技術を導入する際の習得負担を大幅に抑えられました。この設備により、生産管理が改善しただけでなく、小ロットで高度にカスタマイズされた注文へ対応する力も高まり、さまざまな市場ニーズへより迅速に応えられるようになりました。
▲ Beambox でさまざまな光学フィルムへ UGAM のロゴを彫刻
UGAM の歩みは、革新を続け、変化へ柔軟に対応することが、競争の激しい市場で企業の強みになると示しています。材料科学を起点に、防曇機能や調光機能を備えた多機能レンズを開発し、生産の自律性を高めるため FLUX Beambox を導入するまで、UGAM は一貫して技術の進化を追求してきました。 同社の発展には、高度な技術を実用的な日用品へ変える力が表れています。オートバイ用ヘルメットのフィルムからスキーゴーグル、ダイビングマスクへ用途を広げることで、製品の幅広い応用性と市場性を証明しました。今後はアウトドア用品や機能性衣料へも製品ラインを拡大する予定です。UGAM は、本当の革新とは技術的な突破だけでなく、技術を日常へ自然に溶け込ませ、実用的で独自性のある製品を生み出すことだと理解しています。その歩みは、ほかの企業にも大切な示唆を与えます。市場の課題へ向き合うとき、柔軟性と革新的な発想が鍵になります。変化の絶えない市場で UGAM が示したのは、専門知識と現実の問題を解決する姿勢を組み合わせることが、成功への道を切り開くということです。
▲ UGAM チーム